信州最速理論

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脚が長いとカッコいい

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学校の健康診断には、いろいろ思い出がある人もいるだろう。


この春(平成28年度)から学校の健康診断の検査項目から
「座高測定」が無くなることを知っているだろうか。

 
 
「座高測定」は内臓の発育などを確認するためにやっていたようで、上半身と下半身の長さのバランスを見ることで、発育状態の測定をしていたようだ。
 
しかし、当時の私たちにとってそんなことはどうでもよかった。
 
なぜなら私たちにとって「座高測定」は脚の長さを測るためでしかなかったからだ。
 
「身長」-「座高」=「脚の長さ」

この方程式は一生忘れないだろう。


この方程式があることで、学校の身体測定では、脚を長く
するために不正行為が行なわれていた。
 
 
身長を測るときは、思いっきり息を吸って胸を張り、その上つま先立ちをして少しでも大きく見せようと計測台に乗ろうとするのに、座高を測るときには尻をすべらせ背中を曲げて猫背になるようにして計測台に座ろうとするのだ。
 
 

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こうやって、脚を長くするために多くの男子は努力していた。
 
 
どうして、こんなことをしていたのか。
 
 
それは、脚が長い方が女子にモテるからだ。
 
 

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私は中学で陸上部に所属していた。
 
 
同じ陸上部の仲間にS君とN君という短距離選手がいた。
 
S君もN君も、ともに優秀で1年生のときは2人とも学級長を務めていた。
 
ルックスもわりと似ていて、ネタにされるくらい似ていたのだが、2人には致命的な違いがあった。
 
S君は脚が長いのに、N君は脚が短かったのだ。
 
これが2人の人生を大きく変えた。
 
 
S君の周りには女子が絶えなかった。トークも上手く先輩にも後輩にも愛されていた。
 
私はS君と家も近く仲も良かったのでよく知っているのだが、いろんな女子からモテていた。
 
やはり、脚が長かったからだろう。
 
 
さらに、S君は3年生になると陸上部の部長を務めることになった。(部長は人気投票で決められる。)
 
当時、陸上部の部長は部員の投票で決めていたので、圧倒的に女子部員から人気だったS君がN君に負ける要素は無かった。
S君の圧勝だった。
 
もちろん、これも脚が長かったからだろう。
 
 
中学で一番地位の高い役職と言えば生徒会長ではないだろうか。
S君もN君も生徒会長に立候補した。
 
(私は立候補者の推薦をする作文を読む役をやった。なかなかの名脇役だと思う。)
 
 

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S君は学校全体でも女子から人気を集めていた。生徒会長は選挙で決めるため、当然S君は当選した。
 
もちろん、これも脚が長かったからだろう。
 
N君は残念ながら落選だった。
(私は中立を保つため、S君でもN君でもない別の候補者に投票した。)
 
生徒会長になったS君が掃除委員長にN君を指名したおかげで、N君は掃除委員長を務めることができた。
 
そんなS君の心の寛大さも、脚が長かったからに違いないだろう。
 
 
2人は陸上部の競技においても雲泥の差がついた。
 
S君は脚が長いことを武器にハードルをやっていた。
 

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もちろん速かったので、県大会まで勝ち進んだ。
 
やはり、脚が長かったからだろう。
 
ちなみにN君は、県大会に進むことはできなかった。理由はあえて言わない。
 
 
私は県大会では800mで入賞した。理由は特殊な訓練を積んでいたからだ。
 
 
あと、中学ではクラスマッチというイベントがあった。その種目にクラス全員リレーという競技があったが、陸上部は速いという偏見のため、アンカーに回されることになった。
もちろん私もS君もN君もアンカーだった。
当然S君がN君を抜き去り大逆転をした。
 
優勝したのは私のクラスなのに、S君の逆転劇の方が目立っていたことを覚えている。
 
やはり、脚が長かったからだろう。
 
 
S君は成績も優秀で常に学年トップだった。
そんなS君は県内屈指の進学校に行った。
その後、東工大に進学して今は、国家公務員のキャリアだ。
 

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やはり、脚が長かったからだろう。
 
ちなみにN君は今何をしているか分からない。元気で暮らしていてほしい。
 
 
 
S君のお父さんは国内大手メーカーの部長を務めていた。
 
これも、脚が長かったからだろう。
 
 
以上を踏まえて、脚が長いということがどれだけ有利なことか分かっていただけただろうか。
 
 
正直、彼とまともに戦っても勝ち目はないだろう。
例えるならショットガンを持つ相手に竹槍で挑むようなものだ。
 
 
しかし、私は負けなかった。
 
なぜなら、私は脚が長いわけではないが特殊な訓練を積んでいたからだ。
 
この写真を見てほしい。
 

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フォアフット接地だ。
 
私は、高校生になったときにはすでにフォアフット接地だった。おそらく中学のときもフォアフット接地だったと思う。
 
 
フォアフット接地の最大のメリットはかかとをつかないため、脚が長く見えることだ。
 
 
つまり、走っているときだけは、女子にモテるはずなのだ。
 
健康診断の数値に表れないが、走っている姿はカッコいい。
こんなにスマートでクールな人は他にいないだろう。
 
私は無意識のうちに、フォアフット接地を身につけていた。
 
それは座高測定による脚の長さを補うためだと言ってもいいだろう。
 
 
4月から座高測定は無くなるが、脚の長さが公式にならないだけであり、やはり脚の長さでモテるかどうかは決まる。
 
 
もし、脚が長くないことにコンプレックスを持っている人がいたら、フォアフット接地をお勧めしたい。
 
なぜなら、走っているときだけは女子にモテるはずだからだ。